フリーエンジニアにとっても、基本的な会計知識は必要です。独立したばかりの頃は仕事に追われて、会計処理が疎かになりやすいでしょう。会計知識がなく会計を疎かにしていると日々の収支を把握できず、そのまま放置した場合は資金がショートしてしまう可能性があります。

一方、きちんと会計処理をしていると資金がどれほどあるのか、無駄に使っているお金はないか、改善できる点はどこかなどを分析することが可能です。早い段階で対処できるうえ、お金の流れを把握することで不安感も軽減できるでしょう。

会計知識があれば、節税にもつながります。自宅を仕事場にしているフリーエンジニアは、家賃のうち仕事用に使用しているスペースを経費として計上することが可能です。管理費や火災保険料なども、同様の割合で計上できます。持ち家であれば、建物の減価償却費や固定資産税、火災保険などが経費の対象になるのです。

仕事が忙しく帳簿付けに多くの時間を取れない場合は、会計ソフトが良いでしょう。会計ソフトなら日付や勘定科目、金額などを入力するだけで、自動で帳簿が作成されます。どの勘定項目にすべきかも、簡単にわかるようになっています。

スマホやタブレット対応の会計ソフトも多いので、ちょっとした待ち時間などでも簡単に帳簿付けが可能です。会計ソフトは確定申告に必要な書類を作成でき、計算が自動で行われるので計算ミスも防げます。会計ソフトはいくつかありますが、人気が高いのはfreeeやマネーフォワード、弥生のクラウド会計ソフトです。